バグ報告

任天堂自らゼルダ新作の開発秘話を明かした、伝説の8講演――三角形の法則、確認義務なきデバッグ…名作を生んだ数々の驚異的手法「オープン化」で彼らが問いかけたものを考察

http://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/171016

その中でも、セッション名「『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』におけるQA〜ゲームの面白さを最大化するツールやデバッグの紹介」で語られていた、「バグ報告者の確認義務を無くす」という施策には個人的に、かなり驚かされた。

 通常のフローであれば、バグを報告し、それが担当者によって修正されたら、その確認を報告者が行うことによって修正完了と見なされるというのが一般的な手順である。しかし『BotW』の開発初期から中期にかけては、バグ報告者への修正の確認義務を無くし、後半においても開発スタッフが報告したバグの確認は専用のチェック人員が行なっていたという。

  • 開発者A, 開発者Bがいる。
  • BがAの開発物にバグを見つけたとき、
  • これまではBがバグ報告して、Aが修正したらBが修正されたことを確認していた
  • これはかなりの負担になっていた。そこで確認はチェック要員が行なうものとし、報告だけすればよいものにした